Monday, December 11, 2006

コスタリカ旅行記(プロローグ)

「 エンドレスサマーⅡ」でウィングナットが延々とノーズライドをしながら波の向こうに消えていく、そんなこの世のものとは思えないような風景、それがコスタリカの唯一のイメージだった。そんなコスタリカのエクセレントな波に乗りたい一心で「サーフカヤック世界選手権2005 in Costa Rica」への参戦を決意した。



コスタリカのファン・サンタマリア国際空港に降り立つと、滝のような雨だった。雨季だからなのか、ハリケーンの影響なのかはわからない。

空港を出ると、大会のオーガナイザー、ニール・カーンに手配してもらった車の運転手が待っていた。ニールからの事前の情報によると、道路が悪く、ビジターには夜、特に雨の運転はお勧めしないとのことだった。そのことには、すぐに納得させられる。道が狭く、視界が悪い上に路面にはいたるところに穴がある。長いフライトの後に山道でのローラーコースターはきつい。トランスポーターをチャーターして正解だった。
運転手のホセ(仮名...多分こんな名前だったと思う)は少し英語を話せる。
「お前、日本のチャンプなのか?世界チャンプになるのか?」
「すごい選手がいっぱいいるからそんなにうまくはいかないよ」
「そうか、でも俺はお前を応援するよ」

途中、「よろずや」のような店に寄る。ホセが何か飲みたかったみたい。
「何か飲む?」
「ここ、米ドル使える?」
空港の両替はレートが悪いから、ホテルで両替しようと思って、コスタリカの通貨である「コロン」を用意していなかったのだ。
「う~ん、わからないけど俺が払うからいいよ」
ホセにコスタリカのビール「インペリアル」をおごってもらった。 ホセはコーラを飲んでいた。

ホテルに着いたのは夜中の12時くらいだった。フロントは当然のごとくクローズ、守衛さんが部屋へ案内してくれる。
さて、荷物も部屋に運び込んだことだし、ホセに運賃を払おうと思ったら「俺知らない」ときた。「俺はお前をここまで運んだ、他に何かあるか?」きっとホテルに払うか、ニールに払うのだろう。で、ホテルのチェックインのことを守衛さんに聞くと「俺、英語だめ」だと。
よし、わかった明日にしよう。ありがとう。今日はもう寝る。
シャワーを浴びて、ベッドに入った。日本を発って24時間が経過していた。
Posted by Picasa

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